朴在千 (Park JeChun = パク・ジエチュン)


朴在千は現在韓国で最高の打楽器奏者として、日本にも多くのファンを持っている。通 常のドラムセットと韓国伝統打楽器をを混合した独特のセットの前に座ってプレイする彼の演奏は、コンセプトのしっかりしたフリージャズであり、韓国の伝統的なリズムをベースにして、その上に知的な現代即興演奏を展開していく。 また、富樫雅彦や佐藤允彦等の曲をモティーフにした演奏で、東アジア独特の情念を美しく展開することもある。 長らく姜泰煥のパートナーを務めていたが、10年ほど前からピアノの朴美妍とデュオを組み、2009年度の韓国の「ベストCD賞」と「ベスト・ライブ・パーフォーマンス賞」をダブル受賞した。 2011年秋には、ロンドンのコンテンポラリー音楽祭に招かれての演奏で国際的にも高い評価を受けて、活動の場を世界に拡げつつある。 朴在千は、世界の様々なタイプの即興演奏家と共演しているが、その主なミュージシャンは次の通 りである。 姜泰煥(AS)、佐藤允彦(P)、梅津和時(Reeds)、大友良英(G, Elec)、 高瀬アキ(P)、Sainkho Namchylak(Vo)、Wadada Leo Smith(TP)、 Ned Rothenberg(Reeds)、Gerry Hemingway(Ds)、Alfred Harth(Reeds) 他。 (ジャズ評論家 : 副島輝人)