内橋 和久 ギター


 1983年頃から即興を中心とした音楽に取り組み始め、国内外の様々な音楽家と共演。活動の領域は音楽だけにとどまらず、映像作品や演劇などの音楽も手掛け、中でも劇団維新派の舞台音楽監督を20年以上にわたり務めている。
(1997年IMA静岡が上映した映画『鉄塔武蔵野線』の音楽は内橋さんとおおたか静流さんでした。)
音楽家同士の交流の「場」を積極的に作り出し、1995年から即興ワークショップ「ニュー・ミュージック・アクション」を神戸で開始する。その発展形の音楽祭、フェスティヴァル・ビヨンド・イノセンスを1996年より毎年開催(2001年のみ休止)。近年はこれらの活動と併行してUAやくるりのプロデュース、ツアーメンバーとしても活動。即興音楽家とポップミュージシャンの交流の必要性を説く。また2002年から2007年までNPOビヨンド・イノセンスを立ち上げ、大阪フェスティバル・ゲート内でオルタナティヴ・スペース、BRIDGEを運営したことでも知られる。
  現在はウィーン、東京を拠点に活躍。 ソロプロジェクト“FLECT”ではエレクトロハーモニクスの16セカンドディレイマシンとサステナーを内蔵したゴダンのギターを駆使して、ギターを超越したサウンドスケープを作り上げる。一方自己のバンド、アルタードステイツや超即興では、パワーと独創性に満ちたギター的アプローチで、インプロヴィゼーションとコンポジションの境界を消し去っていく。 ハンス・ライヒェルの発明による楽器ダクソフォンの日本唯一の演奏者としても知られている。