ハン・ベニンク ( drums ) □ プロフィール
1943年オランダ生まれ。もともと画家で、ドラムスは60年から独学で習得した。 ベン・ウェブスター、デクスター・ゴードンらと共演、エリック・ドルフィーの 「ラスト・デイト」(ドルフィーの "音楽は終わっても空中に消えてしまう。もう 一度取り戻すことはできない。" というナレーションの入った L P )でデビュー。 67年ミシャ・メンゲルベルクとインスタント・コンポーザーズ・プール( I C P) を設立し、以来欧州ジャズ界では泣く子も黙る鉄人。95年,98年に豊住芳三郎と 静岡で演奏している。今回が3回目。楽器の音色や奏法などは意外なほど古典的 であるが、バスドラとマーチングのような音色のスネアが怒涛の迫力で迫ってき て、会場全体が祝祭空間となり、とにかく楽しく、そして元気になってしまう。 パフォーマンス性も十分。スネアに足を乗せてミュートする、飛ばしたスティッ クを命中させて音を出す。そこには彼一流のユーモアが一貫して流れている。
IMA静岡