豊住 芳三郎 Yoshisaburou Toyozumi (ds)
1943年生まれ.65年プロ入りし,山下洋輔・高柳昌行らと演奏後,71年シカゴにあるAACM(進歩的ミュージシャンの集合体)に参加し,欧米で多くの演奏を行う.74年帰国後,藤川義明・阿部薫・近藤等則らと共演.国際ジャズ祭には,メールス(FMT),ブッペルタル(舞踏の大野一雄と),マニラ(詩人の白石かずこと),ニュールンベルグ(ペーター・ブロッツマンと),カナダ(レオ・スミスと)などに出演している.また,現代音楽の高橋悠治と,尺八の横山勝也と共演の他,フリー・インプロヴァイザー=ジョン・ゾーン,デレク・ベイリー,エヴァン・パーカー,エリオット・シャープ,ネッド・ローゼンバーグ,アート・アンサンブル・オブ・シカゴのジョゼフ・ジャーマンたちを招聘し,精力的な演奏活動を続けている.伝統的なジャズ・ドラムのスタイルだけではなく,紙を破いたり,壁を叩いたり,ときには自分の頬をたたいたり,“音”としては出ていない事象をも含めて,演奏全体のタイム/スペースを作りあげようとする.
豊住さんは,89年同じ青嶋ホールで, 現代音楽の三宅榛名とのDuoで, 95年・98年ミシャの盟友= ハン・ベニンクとのDrumDuo ですばらしい演奏を聴かせて くれた.ミシャとは,97年に 一緒にプレイしている青嶋 ホールの常連です.