一楽 儀光 (drums/electronics )  Ichiraku Yoshimitsu


1959年山口に生まれる。東京よりはるか900kmの山口市に在住の一楽は、90年代中頃には日本の音楽シーンとほとんど関係をもたぬ ままに独自の音楽を作り出すに至っていた。1993〜4年、広瀬淳二、吉沢元治、ジョージ・ルイス、ジンヒーキム等との共演をきっかけにシーンに登場。95年には金大煥、内橋和久、ジョン・ローズ、大友良英等との共演を経て、96年には韓国のチェソンベ(CHOI SONG BAE)トリオのメンバーとして活動。韓国ツアー、日本ツアーをする中で、その存在を知られるに至る。彼の存在を決定的にしたのは、97年に発表された想い出波止場のCD「VUOY」で、ここでは彼のパーカッションやエレクトロニクスがフューチャーされている。近年はクリスカトラー、ユージンチャドボーン、サムベネット、トニーバック、ハンスライヒェル、マニノイマイヤー、スティーヴベレスフォード、イレーヌシュバイツァー、パスカルコムナード、レオニードソイベルマン、アーサードリル、ジャンニジュビア、灰野敬二等、数多くのミュージシャンとコラボレーションを展開。「想い出波止場」や内橋和久の「ファンタスマゴリア」のメンバーとして活躍する一方HACOとの新ユニット「ハピネスプルーフ」津山篤、川端一とのハードロックバンド「西日本」大友良英、松原幸子との「I.S.O」を結成する。

         大友良英(98年サウンド&レコーディング誌より抜粋)