三宅 榛名 (作曲家、ピアニスト)
(みやけ はるな)
ニューヨークのジュリアード音楽院を卒業し、ヴィンセント・パーシケッティに作曲を師事。「弦楽オーケストラの詩曲」でベンジャミン賞を受賞。ニューヨーク作曲家フォーラムにおいてデビューし、リンカーンセンター・タリーホールのオープニング・コンサートシリーズで「 Six Voices in June」を委嘱されるなど、ニューヨークで作曲家のキャリアを始める。オーケストラから、アンサンブル、ヴォイス、邦楽器まで多岐にわたる作品書いている。 ピアニストとしては、クラシック、現代音楽、即興音楽の分野で活動し、フレデリック・ジェフスキ、ジョン・ゾーン、ウェイン・ショーター、リチャード・ストルツマン、セルゲイ・クリョーヒン、高橋悠治、山下洋輔などさまざまなミュージシャンと、また、舞踏家・大野一雄、能楽家・観世栄夫などとも共演している。 これまで、ロッケンハウス音楽祭、ハイデルベルク音楽祭、ニューヨークのミュージック・フロム・ジャパン音楽祭、ソウルのパン・ムジーク・フェスティバルなどの国際音楽祭に作曲家、あるいはピアニストとして招待されている。 CDに、「空気の音楽」、「いちめん菜の花」(ALM)、「ゾーン/三宅/マサダ」(fontec)、高橋悠治/富樫雅彦との「senza tempo」ジョエル・レアンドルとの「 Short Takes 」(eggfarm) など。著書に「アイヴスを聴いてごらんよ」、夫君・柴田翔との「グヮオのさようなら」(筑摩書房) 「地球は音楽のざわめき」(青土社) 「音楽未来通信」「作曲家の生活」(晶文社) などがある。 IMA静岡でのコンサートでは、89年豊住芳三郎 Duo、92年ブッチ・モリス(tp) /吉沢元治(b)、96年ソロピアノ、99年ヤコブセン(g) Duo とおなじみです。イメージ豊かで構築的なピアノは 、空間に硬質な質感と静かなエネルギーを与えてくれる。久しぶりの演奏が楽しみです。